授業概要 |
本授業は、近年増加している「調査を用いたアート(Research-Based Art)」と「アートを用いた調査(Art-Based Research)」の交錯点を、外部のゲスト講師によるさまざまな取り組みの実例を学ぶとともに、受講者自身も特定のテーマに沿ってその実践の実習を行います。特に社会学、文化人類学、文化研究、メディア研究、アーカイヴ研究などの理論と調査をベースにしながら、都市やエコロジー、福祉や教育、テクノロジーや医療などのテーマに視聴覚、映像メディア、展示を用いた調査やその成果の発表について学習します。
なお、本授業は有楽町藝大キャンパスの一環として、社会人受講生を交えた授業となっています。特に後期以降は社会人受講生との共同作業などにも取り組んでいただく想定です。 |
到達目標・カリキュラム上の位置付け |
「調査を用いたアート(Research-Based Art)」と「アートを用いた調査(Art-Based Research)」の事例について理解を深め、特定のテーマを設定した調査を行い、その発表を行うことが具体的な成果として求められます。 本授業を通して、今日のアートにおいて調査という過程がいかに重要な要素となっているかについて理解を深め、また自身の創作活動と調査の関係を見直し、発展することを期待します。 |
授業計画・内容 |
本授業は、前期の第1回〜第7回がオンラインでの講義、後期の第8回以降が有楽町にあるアートスペース「YAU」(有楽町アートアーバニズム)での対面の演習を実施する予定です。演習の内容や実際の活動内容については、各回担当の講師によって異なります。 詳細は以下の授業計画をご覧ください。
*オリエンテーションについては、①4月17日と②5月8日はほとんど同一の内容です。それぞれ学生向け、社会人受講生向けに実施します。いずれか一つあるいは二つとも受講していただいても出席回数は1回とみなします。
*授業の日程などはゲストの都合により変更が発生する場合があります。その場合はクラスルームにて連絡をします。
*未定の部分については追ってクラスルームにて連絡をします。
ーーー 第1回 4月17日 オリエンテーション① 毛利嘉孝(未来創造継承センター)、平諭一郎(未来創造継承センター)、幅谷和眞(未来創造継承センター)
第1回 5月8日 オリエンテーション② 毛利嘉孝(未来創造継承センター)、平諭一郎(未来創造継承センター)、幅谷和眞(未来創造継承センター)
第2回 5月29日 小沢剛(美術家) 「Research-Based Art・わたしの方法」 これまで複雑な様々な歴史と文化を交錯させた作品を作るため、どのような方法でリサーチを実践してきたかを話します。
第3回 6月12日 笹久保伸(音楽家・記録者) 「記録者の芸術 / 秩父前衛派の実践」 アンデスでの音楽調査、そして秩父における民俗調査の記録活動から展開してきた作品制作の様子を解説。 秩父が抱える社会問題、とりわけ武甲山の環境破壊問題=地方が抱える経済優先の自然資本主義植民地的状況下でどのように作品を作ってきたか。音楽演奏を交えて解説します。
第4回 6月19日 風景と食設計室 ホー(アーティスト) 「アーティストによる調査とアウトプット」 フィールドワークを中心に、現地の風景や人との対話から作品を構築していくプロセスと、「食事と朗読の公演」というアウトプットによる共有体験とその先に続いていくものを、作品事例を元に紹介する。
第5回 7月3日 藤井光(アーティスト) 「米国アーカイヴからの芸術実践」 日本占領下の時代の資料が保存されているゴードン・W・プランゲ文庫やNARA(米国国立公文書館)を訪れたアーティストが、過ぎ去った時代の歴史資料をどのように現代につなげていくか、その芸術実践のプロセスを解説する。
第6回 7月17日 キュンチョメ(アーティスト) 「「新しい祈りを実践する」とはなにか?」 アートとは「新しい祈りの形である」と捉えて制作をするキュンチョメの近年の実践について。またアーカイブできないこと、 見えないけれど蓄積されていく愛や祈りについて話をします。
第7回 日程調整中 小川さやか(立命館大学先端総合学術研究科・教授) 「エスノグラフィの新しい可能性を目指して」 本講義では、シリアスゲームを活用したマルチモーダル・エスノグラフィについて講義し、テクノロジーによる文化人類学の民族誌調査と民族誌の新しい可能性について模索します。
第8回〜第15回 ファシリテーター 島影圭佑(デザインリサーチャー) YAUを拠点としてグループワーク/フィールドワークを実施、その成果発表を行う
令和7年4月7日 追記 第8回〜第15回(2日間集中講義) 2025年11月2日(日)10:30-18:00、11月3日(月・祝)10:30-18:00@YAU(有楽町) 「調査的感性術(Investigative Aesthetics)を実践する」 ファシリテーター:島影圭佑(デザインリサーチャー) ゲスト講師:佐々木晃也(哲学研究者)、石井大介(京都芸術大学芸術教養センター専任教員)ほか
本講義では「フィールド/ラボ+スタジオ/フォーラム」という三つのキーワード/場面を軸として、調査から表現までの一連の流れを知るための受講生参加型の集中講義を2日間にわたって実施します。
本講義で扱う方法論は、2021年に原書/2024年に邦訳が出版され、活発な議論を引き起こしているマシュー・フラーとエヤル・ヴァイツマン『調査的感性術——真実の政治における紛争とコモンズ』を参照とするもので、本講義は、アートとリサーチの最前線の活動を解説した本書の身体的/実践的な翻訳を試みるものでもあります。
本書を読んでいなくとも本講義への参加は問題ありませんが、もし議論の背景などに興味のある方は事前に読んでいただいて参加いただくことをお勧め致します。 |
テキスト・参考文献 |
教材、参考書は適宜、配布ないし指定します。 |
準備学習内容・時間の目安 |
詳細は授業時に説明します。 |
成績評価基準・課題・フィードバック |
出席数、演習への積極的参加などを総合的に評価します。
(追記) 評価の割合は以下の通りとする。 授業態度 50% 授業内WSでのコメントおよび活動内容 50%
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学生へのメッセージ |
本授業では、最近のアートとリサーチ、その交錯点について学びます。前期はオンラインを中心とする講義形式、後期は実習形式で、講師とともに課題を設定し実際に調査やワークショップの実践を通じて、さらに深くその方法論を学ぶことができます。 |
オフィスアワー |
授業後に教室およびメールにて質問を受け付けます。 future@ml.geidai.ac.jp |
【英】授業概要 |
In this class, participants will learn about the intersection of "Research-Based Art" and "Art-Based Research," both of which have been on the rise in recent years, through various examples of approaches by outside guest lecturers. In addition, participants will also practice their own approaches based on specific themes. In particular, based on theories and investigations in sociology, cultural anthropology, cultural studies, media studies, and archival research, students will learn about the methods of research and presentation by using audiovisual and visual media and exhibitions on themes such as cities, ecology, welfare, education, technology, and medicine. |
【英】到達目標・カリキュラム上の位置付け |
Students are expected to deepen their understanding of examples of "Research-Based Art" and "Art-Based Research," conduct research on a specific theme, and present their research as a specific outcome of the class. Through this class, students are expected to deepen their understanding of how the process of research is an important element in today's art, and to review and develop the relationship between their own creative activities and research. |
【英】授業計画・内容 |
Please contact the lecturer for further information. |
【英】テキスト・参考文献 |
Please contact the lecturer for further information. |
【英】準備学習内容・時間の目安 |
Please contact the lecturer for further information. |
【英】成績評価基準・課題・フィードバック |
Please contact the lecturer for further information. |
【英】学生へのメッセージ |
In this class, students will learn about recent art and research and their intersections. In the first semester, the course will be a joint class with "Introduction to Creative Archives". And in the second semester, students will have the opportunity to learn the methodology in more depth through actual research and workshops with the instructor on specific issues. |
【英】オフィスアワー |
Please contact the lecturer for further information. |
授業用
URL |
https://future.geidai.ac.jp/ |
参考URL 1 |
https://arturbanism.jp/ |
教員の実務経験 ※施行規則該当科目 |
有
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関連の実務経験を有する者がその経験を踏まえて指導を行っている。
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Google Classroomクラスコード |
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授業開設(担当)教員室 |
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教員の実務経験の詳細 |
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