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講義名 教育学特殊研究(4)Ⅱ #1
(副題)
開講責任部署 音楽研究科 対象学生:音楽(修士・博士)
講義開講時期 前期 講義区分 音楽教育(MME)
基準単位数 2 時間 0.00
代表曜日 代表時限
校地 上野
授業を行う教員 上藤 一郎
時間割に関する注意事項
授業で使用する言語
特記事項

担当教員
職種氏名所属
非常勤講師等の教員◎ 上藤 一郎音楽学部
教授山下 薫子音楽学部

授業概要 音楽教育研究のためのデータサイエンス:教育分野における量的データの統計分析
教育学や心理学の分野で用いられる統計学の方法(データ解析の方法)をデータサイエンスの視点(データ重視の視点)から解説する.また,データ解析の実践力を深めるため,Excelの利用を前提に,授業で取り上げる方法を実際の調査データに適用して分析する実習を並行して行う.なお可能であればフリーソフトのRや統計解析ソフトSPSSを使用してより複雑な手法の理解と実践力を深める.
到達目標・カリキュラム上の位置付け この授業の目標は,音楽教育分野における計量的研究に関して,調査と分析の基礎理論を理解し,それらを実際のデータ解析に活用できるようになることである.具体的には次の3つを到達目標とする.
①アンケート調査や社会調査の方法について学び,実際の調査に適用するスキルを身に付ける.
②調査結果をデータ化してデータの整形やクレンジングする方法について学び,実際のデータ処理に適用するスキルを身に付ける.
③データ解析の方法を学び,それらを実際の調査データに応用して意味ある情報を読み解くスキルを身に付ける.
授業計画・内容 この授業の目標である3つのスキルに対応させるため,授業も3つの部分から構成される.まず,到達目標①については,第2~4回の授業で,データのタイプ,外部データ(公的統計)の活用,調査によるデータ作成の方法を学ぶ.到達目標②については,第5~6回でデータクレンジングやデータの集計の方法などを学ぶ.到達目標③については,第7~15回の授業で,さまざまなデータのタイプに応じたデータ解析の方法と計算結果の解釈について学ぶ.いずれも,実際への活用を意識して,授業ではExcelによる実習を併用しながら進めていく.
授業計画表
担当教員・担当教員フリーテキスト項目内容予習復習
第1回上藤 一郎ガイダンス   
第2回上藤 一郎さまざまなデータのタイプミクロデータ・マクロデータ,時系列データ・クロスセクションデータ・パネルデータ指定された文献を読み,さまざまなデータのタイプとそれらの特徴を予習する 
第3回上藤 一郎公的統計の活用公的統計の体系,統計ポータルサイトe-Statの使い方指定された文献を読み,日本の公的統計の体系(特に教育統計)を予習する統計ポータルサイトe-Statを使って,指定された統計データをダウンロードする
第4回上藤 一郎アンケート調査の方法母集団と標本,ランダムサンプリング,調査計画,調査票の作成  
第5回上藤 一郎データの整形とクレンジング特徴量,外れ値,欠測値,選択バイアス指定された文献を読み,データの整形とデータクレンジングの意味を予習する 
第6回上藤 一郎データの集計と可視化度数分布表,クロス集計,統計グラフ指定された文献を読み,データの集計方法やさまざまなグラフの目的を予習する指定されたデータを使って,Excelによるデータ集計とグラフを出力する
第7回上藤 一郎データ解析の方法Ⅰ
データの要約-1変数の場合-
相加平均,相乗平均,中央値(メディアン),最頻値(モード)
分散,標準偏差,変動係数,集中度
指定された文献を読み,授業で取り上げるデータ解析の方法の目的を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,Excelによる計算を実行する
第8回上藤 一郎データ解析の方法Ⅱ
データの要約-多変数の場合-
相関係数,相関行列,回帰分析指定された文献を読み,授業で取り上げるデータ解析の方法の目的を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,Excelによる計算を実行する
第9回上藤 一郎確率とデータ解析確率の基本定理,大数の法則と中心極限定理,観測誤差指定された文献を読み,授業で取り上げる確率の基本定理を予習する 
第10回上藤 一郎統計的推測の基礎理論確率変数,確率分布,標本分布,正規分布,2項分布,χ2分布,t分布,F分布
サンプルサイズ決定法
指定された文献を読み,授業で取り上げる統計理論の意味を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,Excelによる計算を実行する
第11回上藤 一郎データ解析の方法Ⅲ
統計的仮説検定-パラメトリック検定-
平均値の検定,平均差の検定指定された文献を読み,授業で取り上げるデータ解析の方法の目的を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,Excelによる計算を実行する
第12回上藤 一郎データ解析の方法Ⅳ
統計的仮説検定-ノンパラメトリック検定-
適合度検定,独立性の検定指定された文献を読み,授業で取り上げるデータ解析の方法の目的を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,Excelによる計算を実行する
第13回上藤 一郎データ解析の方法Ⅴ
回帰分析の拡張-重回帰分析と回帰診断-
回帰係数のt検定,多重共線性,分散均一性指定された文献を読み,授業で取り上げるデータ解析の方法の目的を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,RもしくはSPSSによる計算を実行する
第14回上藤 一郎データ解析の方法Ⅴ
分散分析法
一元配置の分散分析,繰り返しのない二元配置の分散分析,繰り返しのある二元配置の分散分析指定された文献を読み,授業で取り上げるデータ解析の方法の目的を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,Excelによる計算を実行する
第15回上藤 一郎データ解析の方法Ⅵ
多変量データ解析法
主成分分析・因子分析指定された文献を読み,授業で取り上げるデータ解析の方法の目的を予習する授業で取り上げた方法を指定されたデータに適用し,RもしくはSPSSによる計算を実行する
テキスト・参考文献 参考書(難易度順・副題省略)

1.上藤一郎『絵と図でわかるデータサイエンス』技術評論社
2.上藤一郎・他3名『調査と分析のための統計(第2版)』丸善出版
3.上藤一郎・他3名『データサイエンス入門』オーム社
4.耳塚寛明・中西啓喜『教育を読み解くデータサイエンス:データ収集と分析の論理』ミネルヴァ書房
5.平井明代・他2名『教育・心理系研究のためのRによるデータ分析』東京図書

その他,授業内に指示する.
準備学習内容・時間の目安 詳細については、Google Classroomで確認してください.
成績評価基準・課題・フィードバック 課題と授業時における実習の達成度
学生へのメッセージ 数学的予備知識は不要(高校数学Ⅰ程度).
PCの基礎的なスキルは必要.
オフィスアワー 音楽教育研究室のML宛に、メールで問い合わせてください.
【英】授業概要 Data science for music education research:
We will provide the knowledges of logic and technic of several statistical methods to students, which are used in the fields of pedagogy and psychology.   In addition, students are trained practically to apply these statistical methods to raw data.   For these practical trainings, students need to use software such as Excel, R, SPSS and so on.
【英】到達目標・カリキュラム上の位置付け The main purpose of this lecture is that students understand basic theories of the statistical survey and analysis and become to apply these theories with actual data in their music research.
For this purpose, we set three concrete goals in this lecture as follows.
First goal is that students learn several methods of statistical survey and acquire skills to apply these methods to actual data.
Second goal is that students learn several methods of formatting and cleaning of data and acquire skills to apply these methods to data processing.
Third goal is that students learn several methods for data analysis and acquire skills to find significant information from data.
【英】授業計画・内容 The structure of this lecture consists of three parts following to three goals mentioned above. First part includes the content to achieve first goal, which is given by the lectures from 2nd to 4th. Second part includes the content to achieve second goal, which is given by the lectures from 5th to 6th. Third part includes the content to achieve third goal, which is given by the lectures from 7th to 15th.
【英】テキスト・参考文献 Please contact the lecturer for further information.
【英】準備学習内容・時間の目安 Please contact the lecturer for further information.
【英】成績評価基準・課題・フィードバック Please contact the lecturer for further information.
【英】学生へのメッセージ Please contact the lecturer for further information.
【英】オフィスアワー Please contact the lecturer for further information.
教員の実務経験 ※施行規則該当科目
授業に関連した実務経験の有無 実務経験
 
Google Classroomクラスコード
この授業のクラスコード
4fxqrdg
授業開設(担当)教員室
授業開設(担当)教員室
音楽教育
教員の実務経験の詳細
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